うんちく太郎。

2002年10月3日

 寝ろよ、自分。

 「陰陽師」観ました。
流石、角川だ!!と思いました。
「里見八犬伝」の頃からの
裏切らないヘボさと其れ故の愛。
久しぶりにときめいちゃったワ。
野村萬齋が本当に素敵だった。
そして何故、あんなに
小憎たらしい顔が出来るんだろう。
きっとあれは「狂言」の顔なのだろうなぁ。
立ち振る舞い、声の出し方、クッと上がる片眉。
ぜんぶが身体から滲み出るように、
そう仕組まれているようにみえるのです。
はぁーこれが「狂言サイボーグ」かぁーと
眺めてしまいました。
とても色気のある安部晴明だった。
 にしても。
にしても、伊藤英明の野暮ったいこと!!
博雅がいくら鈍だからって、
あれは非道過ぎるや…と思ってしまった。
「YASHA〜夜叉〜」では、
あんなに尖った演技だったのに、
何故ここまで野暮ったくなったのか不明。
監督の指示なのか?
萬齋氏と比較されちゃうからなのか?
わからんけど、彼は安心して観れなかった。
あ、語弊、彼と密虫役のエリコ。
やたら出演が宣伝されていたから、
活躍すんのかなぁと見ていたら、
台詞トータル五行くらいだし!
なのに画面の端っこで、やたら邪魔。
もっとしっかり役設定してあれば、
どうにかなったかも知れないけどなぁ。
 監督の意向がさっぱり不明な映画でした。
道満も道尊とか言う悪役になってるし。
極めつけは悪役の意図がはっきり描かれず、
一体何の為に京を潰そうとするのか
わからんまま話が進むことだ。
親王もアッサリ引き下がるし。
 SFとかCGモノには何かと縁のあるベテラン、
真田氏がいくらしっかり演じていようとも、
役の中身スッカラカンでは、
どぉもならんもんね。
あともっとオドロドロしい敵が良かった。
「帝都大戦」では嶋田久作という
恐怖の大王を生み出したクセに、
大人しくまとまるなよ、角川。
 思うに、《SF時代モノ》なんていう
わけのわからんジャンルなんだから、
中途半端なことをせずに
もっとハジけて欲しかった、個人的に。
特殊メイクや、化物のセット、大袈裟CGに
どうしても出てきてしまう
ウワーツクリモノー的反応を
逆におおっぴらにやって欲しかった。
下手に完璧だから、アラが目立つ。
まぁ、ちょっと昔のCGも使ってない
ハリボテばればれーの邦画とかを、
あたしがただ好きなダケなんだけど。
 総評。
野村氏と真田氏に頼りまくった
イメージ先行の映画でした。
色気はいいけど、ホモ気はどうかしら。
 「孔雀王」ん時みたいに、
?で配役が変わることを半々で望んでおりま。
(萬齋氏があまりにしっくりきて、
完璧過ぎるんだよなーきっと。
あの身のこなし方だけで素敵なんだから、
ワイヤーなんかで飛ばさなきゃ良いのに。
そんなことしたら、
うちのハハさんが無駄に大喜びだよ。)
それにしても「孔雀王」とか
「里見八犬伝」とか「帝都対戦」とか
・・・・・なんか見たくなったなぁ。

 と、今回はコレだけ。

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